【ポストコンサルキャリアvol.5】事業による社会貢献を目指した独立の選択総合コンサルファーム→フリーコンサル

はじめに

当記事ではコンサルティングファーム出身者が転職や独立を経て、どのようなキャリアを歩んでいるのかアンケートに基づいてご紹介しています。正解のないネクストキャリアに対してそれぞれがどのような意思決定を行い、どんな実感を得たか見ていきましょう。
今回ご紹介するのは、総合コンサルファーム出身でフリーコンサルとして独立したRさんの事例です。その選択の背景にある狙いや価値観について詳しく見ていきます。

プロフィールとコンサル時代の業務内容

今回ご紹介するのは、総合コンサルティングファームでマネージャーとして活躍していた30代前半のRさん。

自治体BPRやDX推進、システム開発PMOなど、公共領域を中心に担当してきました。

この領域での実績と専門性が、フリーランスとしての独立後も安定的に案件を得る基盤となっているようです。

転職のきっかけと決断理由

Rさんはもともと独立志向が強く、2社目のファームで営業スキルを磨いたことをきっかけに独立を具体化させていきました。

営業スキルまで備わってきて、“これならやれる”という感覚を持てました。

基礎スキルと営業力の両輪が揃ったタイミングで、戦略的に独立を選択したという冷静な判断が見て取れます。

現在の仕事内容と働き方

現在はフリーランスとして公共分野の案件を担当しながら、キャリア支援事業の立ち上げも進行中です。

コンサルで得た収入をベースに、社会的意義のある事業に挑戦しています。

フルリモートで働き、自身の合同会社の代表として活動しているRさん。自己裁量を活かした二軸の働き方が注目されます。

転職後のやりがいと働き方の変化

年収は1000万から1600万に上昇し、仕事の満足度も5点満点中5点と高水準。

意思決定の自由と、社会的なインパクトを感じられる今の働き方が気に入っています。

特に自分で責任を負う環境に刺激を感じており、業務内容が変わらなくとも、裁量の広さがやりがいに直結しているようです。

苦労や後悔について

独立に大きな後悔はないものの、孤独を感じる瞬間もあるとのこと。

前職の仲間と疎遠になりがちで、孤独を感じることはあります。

チームや仲間との一体感がモチベーションに影響する人にとって、独立後の環境選びは重要な検討ポイントになりそうです。

独立すると、同僚や先輩・後輩という存在が居なくなり孤独感を感じるといった声はよく聞きます。フリーコンサル向けのプラットフォームではコミュニティを運営している会社も存在するので、そういった場でフリーコンサル同士の仲間を見つけるのも良い対策だと感じました。

独立を検討している人へのメッセージ

最後に、Rさんからこれから独立を目指す人への具体的なアドバイスをご紹介します。

できる上司や先輩からはとことん学んでおくべきです。独立後は誰も教えてくれないので。
住宅ローンやカードの契約は独立前に済ませておくことも忘れずに。

実務スキルだけでなく、独立後は与信が下がって活用しづらくなるライフインフラの整備も含めて準備を怠らないことが、スムーズな独立の鍵になりそうです。

おわりに

Rさんのキャリアは、自由と責任を引き受ける姿勢があってこそ得られるやりがいのある働き方を体現しています。社会貢献を視野に入れた事業展開や二軸の働き方は、これからのポストコンサルキャリアの新しいロールモデルとなるかもしれません。

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