ドリームインキュベータとは?企業概要から転職情報まで徹底解説|現役コンサルが徹底解説

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ドリームインキュベータとは?企業概要から転職情報まで徹底解説|現役コンサルが徹底解説

最近、日本のコンサルティング業界で注目を集めているドリームインキュベータ(DI)。でも、「実際どんな企業なの?」「他のコンサルと何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ドリームインキュベータという企業の概要から、強みや特徴、さらには社員の口コミ、転職を考えている方向けの情報まで、詳しく解説していきます!

今回は、最近とても人気の上がっているドリームインキュベータ!東大生からの支持が上がっていると巷で聞いており、普通のコンサルティングファームとはちょっと違う雰囲気のあるファームです!もっと一緒に詳しく見ていきましょう!

ドリームインキュベータとは

ドリームインキュベータは若いコンサル会社!

ドリームインキュベータは2000年6月に設立された、比較的若い戦略コンサルティングファームです。代表取締役社長は三宅孝之氏が務めており、資本金は約50億円、2023年3月期の売上高は301億円を記録しています。

従業員数は143名(2023年3月末時点)と、大手コンサルティングファームと比べると少数精鋭の組織となっていますが、東京証券取引所プライム市場に上場しており、財務的な透明性も確保されているのも大きな特徴でしょう。

ドリームインキュベータの壮大なビジョン

ドリームインキュベータのビジョンは非常に壮大なんです!

「未来のソニー・ホンダを100社育てよう」という壮大な目標を掲げ、ボストンコンサルティンググループの日本代表だった堀紘一氏をはじめとする幹部メンバーが立ち上げた、日本発のグローバル戦略コンサルティングファームなのです。

企業理念として掲げているミッションは「社会を変える 事業を創る」。さらにビジョンとして「挑戦者が一番会いたい人になる」を掲げ、バリューには「枠を超える。」という言葉を選んでいます。

これらの言葉からも分かるように、単なるコンサルティングではなく、日本の社会や経済を変革する事業創造を目指している企業なんですね。

ドリームインキュベータの強み・特徴

ビジネスプロデュースという独自のアプローチ

ドリームインキュベータの最大の特徴は、なんといっても「ビジネスプロデュース」に特化していることでしょう。一般的なコンサルティング企業が業務改善や費用削減といった、いわゆる「守り」の支援をすることが多い中、DIは新規事業の創造という「攻め」の支援に焦点を当てています

しかも注目すべきは、単一企業の枠を超えた活動をしていること。他業界の企業はもちろん、中央官庁や地方自治体まで巻き込んで、社会的な課題解決に挑んでいるんです。こうした業界横断的な構想力と、プロデュース型の推進力、そして手触り感のある提案力が、DIのビジネスプロデュースの三つの大きな特徴となっています。

戦略コンサルティングと投資事業の相乗効果

ドリームインキュベータの強みの源泉は、戦略コンサルティングとインキュベーション及び投資事業の両輪経営にあります。コンサルティング機能の提供だけでなく、実際に自己資金によるプリンシパル投資を行い、インド向けのDIインドデジタルファンドの運営も手がけています。

時には社員を経営陣として派遣し、ハンズオンで成長支援を行うこともあるんです。この実践的な経営経験から得られる知見は、机上の空論になりがちな一般的な戦略コンサルティングとは明確に一線を画しています。戦略コンサルティングで培った分析力と、実事業経営で得た現場感覚が融合することで、より実効性の高い提案が可能になっているのです。

産業プロデュースによるインパクト

DIが手がける「産業プロデュース」は、既存の枠組みを完全に超えた大きな構想を描く取り組みです。社会課題を基点として、政府と企業が連携して新たな産業の構想を誕生させることを目指しているんです。

背景にあるのは、既存ルール内での個別企業だけによる取り組みでは、大きな構想の設計や実現は難しいという課題意識。だからこそDIのコンサルタントは、産業の未来を創る大きな構想を描くと同時に、政府や企業などの各ステークホルダーを巻き込んで、その構想を実現に向けてドライブしていく役割を担っているのです。

グローバル展開による新たな価値創造

ドリームインキュベータは日本国内にとどまらず、成長著しいアジア市場にも積極的に進出しています。中国、シンガポール、ベトナムなどに現地法人を設立し、映像・音楽などのエンタメビジネスをはじめとする次世代事業創出や、現地の産業育成にも取り組んでいます。

これまで外資系戦略コンサルティングファームによって欧米で作られたグローバルな経営手法が世界的に広められてきましたが、ドリームインキュベータが目指しているのはその逆。日本で生まれた優れた考え方や手法をアジアを中心に海外に広め、アジア全体として一緒に成長していこうという壮大な構想を持っているんです。

社員の口コミ・働きやすさ

転職口コミサイトで見る社員のリアルな声

転職口コミサイトのOpenWorkを見ると、ドリームインキュベータで働く社員からはさまざまな声が寄せられています。

特に目立つのが「風通しの良さ」に関する高評価です。「執行役員クラスの方にも気軽に相談できる環境がある」「上下関係がフラットで意見を言いやすい」といったコメントが複数見られました。

また、口コミサイトでは「新規事業創造という大きなやりがいを感じられる」「若手でも大きな裁量を持って仕事ができる」といった、成長機会の豊富さを評価する声も多く投稿されています。一方で、「少数精鋭ゆえに一人当たりの業務量が多い」「スピード感が求められるため、じっくり検討したい人には向かないかも」といった、働き方の厳しさを指摘する口コミも見受けられます

筆者の知り合いでドリームインキュベータに転職した元外資系コンサルタントは、「他の戦略ファームと比べて、実際に事業を動かしている実感が強い。机上の戦略策定だけでなく、実行まで携われるのが大きな魅力」とポジティブな意見を語っていました。

福利厚生に関する社員の評価

口コミサイトでの福利厚生に関する評価を見ると、特に健康管理支援の充実度が高く評価されています。ある30代の社員は「人間ドックの補助が手厚く、健康面でのサポートをしっかり受けられる」とコメントがありました。

また、給与も良く、借上社宅制度などもあり金銭的な不安なく余裕を持って働くことができると筆者の知人も話をしていました。

一方で、「福利厚生は充実しているが、忙しすぎて様々な制度を十分活用する時間がない時期もある」という率直な意見も投稿されており、業務の繁忙期には制度を十分に活用できない場合もあるようです。

転職情報・キャリアパス

ドリームインキュベータが求める人材像とは

ドリームインキュベータが求めているのは、日本の産業や社会に貢献したいという強い想いを持つ人材だと言えます。既存の枠を超えて新しい価値を創造したいという意欲と、スピード感を持って仕事を進められる実行力が求められます。

また、産業プロデュースやビジネスプロデュースの性質上、政府機関から民間企業まで多様なステークホルダーと協働することになるため、高いコミュニケーション能力も必要不可欠です。単に分析力が高いだけでなく、人を巻き込み、動かしていく力が求められるのがドリームインキュベータの特徴といえるでしょう。

キャリアパス

ドリームインキュベータでのキャリアは、ビジネスプロデューサーからスタートします。この段階では、マネージャーのアドバイスのもとで、高い視座で課題を俯瞰しつつ、能動的に事業をプロデュースすることが期待されます。

その後、マネージャー、シニアマネージャーへと昇進していき、現場のリーダーとして大きなゴールを意識してプロジェクトを設計し、顧客およびチームメンバーをドライブする役割を担います。最終的には執行役員等の役員として、プロジェクトの総責任者として顧客企業の成長にコミットすると同時に、DIの経営チームの一員として会社の成長にも責任を負うことになります。

重要なのは、昇進が年次によって決定されるのではなく、それぞれの職位に必要な能力を身につけ、期待される役割を果たせると判断された時点で昇進するという点です。実力主義が徹底されており、若手でも能力次第で早期に昇進できる環境があります。

また、ビジネスプロデューサーとして基礎を身につけた後は、マネージャーや執行役員を目指すだけでなく、本人の希望に基づき専門性を高めていくというキャリアパスも存在します。年齢に縛られることなく、自らの専門性を磨く環境が提供されているのも、DIの魅力の一つといえるでしょう。

年収水準と待遇

ドリームインキュベータの年収水準は、戦略コンサルティング業界でもトップクラスです。ビジネスプロデューサーで600万円から1,200万円、マネージャーで1,500万円から2,000万円、シニアマネージャーで2,000万円から2,500万円、オフィサーという上のランクになると3,000万円以上となっています。

OpenWorkによると、平均年収は1056万円で範囲は450万円から2000万円となっています。戦略コンサルティングファームは昇給スピードが総合コンサルティングファームと比べてもかなり早く、最速で20代前半のうちに年収1,000万円を超えることも可能です。まさに、実力に応じた年収増を目指せる環境が整っています。

充実した育成制度による成長支援

ドリームインキュベータには体系的な育成プログラムが整備されています。入社時には戦略コンサルタントとしての基礎を身につけるためのベーススキル研修と模擬ケース研修が用意され、マネージャー昇進時にはケースマネジメント研修とクライアントマネジメント研修を受講できます。

特筆すべきはメンター制度の充実です。各プロジェクトごとに、案件直属の上司に加えてメンターから濃密なフィードバックを受けることができます。半年に一回のメンターとのキャリア面談では、様々な世界や業界について学ぶ機会も得られます。

さらに「イノベータースピーカーシリーズ」という独自のプログラムでは、国内外の起業家、研究者、VCをゲストとして招き、未来のビジネストレンドについて議論を深めることができます。一流のビジネスプロデューサーとなるための好奇心や幅広い知識を身に付けることが可能です。会社支援による語学研修も用意されており、グローバルに活躍するための基盤作りもサポートされています。

ドリームインキュベータへの転職難易度

コンサルティング業界への転職は他業界と比べて、難易度が高いと言われています。ドリームインキュベータにおいても難易度はもちろん高く、非常に人気企業であるためハードルは高いと言えます。

アクセンチュアやデロイトなどといった外資系のコンサルティングファームよりも少数精鋭で運営されており、ドリームインキュベータへの転職を成功させるためには、十分な選考対策が必要になってきます。

まとめ

ドリームインキュベータは、2000年の創業以来、「社会を変える 事業を創る」というミッションのもと、日本発のビジネスプロデュース企業として独自の道を歩んできました。

戦略コンサルティングと投資事業の両輪経営により培われた実践的な知見、政府や複数企業を巻き込んだ産業プロデュース、そして少数精鋭ならではの風通しの良い企業文化が融合し、ドリームインキュベータならではの独自の価値を生み出しています。

単なる戦略立案にとどまらず、実際に事業を創造し、産業を変革していく。そんな壮大な挑戦に携われることこそが、ドリームインキュベータで働く最大の魅力といえるでしょう。日本の社会に本気でインパクトを与えたい、新しい事業を創造して経済を元気にしたいという熱い想いを持つ方にとって、ドリームインキュベータは非常に魅力的な選択肢となるはずです。

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